そもそも、プログラミングってなに?
プログラミングの前に、
そもそも「プログラム」って聞いて、読者の先生方は何を思い浮かべますか?
ロボットを動かすこと?
アルファベットをパソコンにひたすらカタカタ打ち込むこと?
新しく勉強しなくてはいけなくなった今っぽいもの?
...と思った先生方。いやいや。
実は僕は、学校の先生方ほどとっても身近に「プログラム」がある職業もなかなかないのではないかと思っています。
それは、
「運動会のプログラム」
「学習発表会のプログラム」
「修学旅行のプログラム」
「お楽しみ会のプログラム」...
枚挙にいとまがないですね。
というか、そんな特別なイベントだけじゃなく、先生方が常にお考えになっている「指導案」は、言い換えれば「授業プログラム」ですよね。
つまり「プログラム」とは、未来の動きを事前に決めて書いておくこと、と言えるかもしれません。
授業や行事をつくる時、先生方はいつも何を考えますか?
それらをトラブルなく成功させるために、人の動き、教室やグラウンドなどの環境面、あるいは児童や保護者の性格やニーズ、気持ちやテンションの移り変わりまで想像しながら、頭の中でなんどもその行事を予行練習していることでしょう。
実は本項で取り上げている「プログラミング」も、これと全く一緒なんです。
授業や行事を成功させるために「プログラム」を考えるのと同様に、PCやプログラミング学習キットなどを思ったように動かす「プログラム」を考えて伝えることが「プログラミング」です。
思った通りに動かすために、子どもたちは、細かくたくさんの環境を想像し、要素を抽出し、構成していきます。この過程に学びがあるんじゃないの?というのが、「プログラミング的思考」を育むプログラミング教育ということになります。
でも、たとえば年に1回しかない運動会が、うまくいかずに失敗しちゃったー!となったらとっても大変なことで、先生もとっても落ち込んでしまいますが(涙)、
「プログラミング教育」は、指導を工夫することによって、「なんども試して失敗して」を繰り返し体験することができることも、特徴のひとつでしょう。
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複数の美術館や科学館で、