ちゃんとふりかえる
昨年の11月に「はやくつくろうよ!」を開催したものの、入学希望者が集まらず。そんなこともあるね、と言いつつ、やはりせっかくやるからにはたくさん来てもらいたいのが本音だ。そこで、12月には反省会も兼ねたクリスマス会を行った。
前回の様子について改めてふりかえってみるわけだが、「誰も来てくれなかったー」という一言にすべてが込められていた。「なんで来てくれなかったんだろうね」と問いかけながら、これからの作戦を練っていく。
部員たちの分析によれば「なにをやっているかがわからなかったのでは」「やっている日にちをしらなかったのでは」といった原因が挙げられていた。いつもと同じように、学校でチラシを配ったり、まちなかにポスターを貼ったりしたものの、それだとあまり見る人がいない、とのこと。
以前に「妖界」をテーマにした時にはたくさんの参加者がいたことから、テーマの設定による部分も大きいようだ。どんなテーマだったら興味を持ってもらえるだろうか。高学年の部員からは、SNSを使って発信するというアイディアも提案された。でも、学校ではSNSを使うことが禁止されているようなので、ひとまず大人チームで検討することに。
書初めの時間
そんなこんなで大きな課題を抱えつつ2023年も始まった。新年1回目の活動では、お正月らしいことをしようと書初めにチャレンジ。かつては恒例のイベントだったが、現在のメンバーで実施するのは初めて。今年の抱負や目標をテーマとするも、何を書くかはおまかせ。
子どもも大人も一緒になって、墨と筆で真剣に取り組む。書き始めると、次から次へと言葉が生まれてきた。「楽しく生きる」「空を飛ぶ」「花のにおいで名まえをわかる」などなど、そのまま「夢の学校くじびき」につながりそうなフレーズも。保護者からも「失敗を恐れない!」をはじめ力強いメッセージがあった。
この勢いのまま、模造紙に1年の計画をしたためることに。まずは一月から十二月までを散らし書き。そこに季節の行事を書き込みながら《放課後の学校クラブ》としての予定も加えていく。新メンバー募集のタイミングや発表会の時期など、少し気は早いが今後の見通しを立てていった。
事業計画によれば、4月にイベント、7月と11月に発表会をするらしい。このままスケジュール通りに進むかどうかは見守ることとして、まずは4月に向けて企画を組み立てていくことにした。
春をイメージして
4月と言えばお花見。ちょうど3年前、新型コロナウイルスの感染拡大初期の一斉休校により「お花を見る会」が中止になったことを思い出す。その時は、教室の真ん中にペットボトルでつくった桜の木を置いて、みんなで花を咲かせる準備していた。
リベンジしようということで、3年越しに復活することにした。その名も「春の花感謝祭」である。先ほどの書初めに「花を好きになる」といった目標があったので、さっそく実現できそうな予感。いつの間にか、紙の上にはたくさんの花が咲いていた。
前回の反省もいかして、新入生でもわかりやすい内容にしようと話し合う部員たち。例えば、花の形に切り取った色紙にコメントを書いて、ダンボールなどにさして風車のようなものをつくる企画が提案された。
思い立ったら試しにつくってみる。モールを使って草むらも表現。ただ、風車のようにくるくるまわる構造はもう一歩。また、「こんなのできたよ」とセロテープ製のじょうろを見せてくれた。さすがこの春から6年生だけあってつくりも細かい。これらがどのように使われていくのかにも注目だ。
机の上におもむろに置かれた紙には「ほうかごクラブ30人いじょうくること‼」という目標値が示されていた。春になったら友だち30人できるかな。とは言え、《放課後の学校クラブ》の本質は、参加している子どもたちの「こんなことしてみたい」という気持ち。そのエネルギーが一人でも多くの人たちに伝わるように、大人の力も使ってサポートしていきたい。
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